623のnovelブログ

小説を主に投稿してきます

優位権争い(6)

今は、戦争2日目の午前10時30分過ぎ。
代表の場所に動きがあったようだ。
変化があったクラスのみ記述していく。

31)1-2教室
22)1-7教室
25)2-7教室
18)2-2教室

まぁ恐らく、動きやすさ重視のためだと思う。階段には2・7組の方が近いからだ。
加えて、8組だと校舎の端で、押し込まれたら篭城戦を余儀なくされるのに対して、7組なら通路で止めている間に逃げる時間も道も確保できる。
しかし、1組サイドの代表が2組に移動したのは謎だ。
校舎の仕組みのところで説明し忘れたが、1組は下駄箱に最も近い。
押し込まれたところで、外に出てしまえば逃げられると思うのだが……。
まぁ何かしらの考えがあるのだろう。

校舎の作りについて、いくつか補足だ。
・まず、校庭は校舎の南側に位置し、最南端にテニスコートが4面と、野球のダイヤモンドがある。テニスコートの入口は北と西にある。
・体育館は学校の敷地の最東端に位置する。
・HR棟と管理棟を結ぶ通路の間には、中庭が存在する。竹が植えてあり、レンガでなだらかなS字曲線の道が形作られている。
・部室棟は2階建てで、最西端に位置する。
・購買と宿泊棟は、体育館のすぐ北に位置する。教室から購買へ続く道は、6組側のHR棟と管理棟を結ぶ通路の延長線上に存在する。
……とまぁ、まだあるんだけど、文字で補足するのも難しいので、校舎の造りはあとで画像付けとくな。
見といてくれ。

で、朝に気合を入れた俺達だったが……。
あまりの暇さに勉強を始めていた。

2623)ここはこうなるだろ、そうするとここの値が決まるよな?
1612)決まりますね。
2633)これはどうなったんですか?
3640)これはハンニバルがry

わー、みんなめっちゃ勉強してるー。
どうしたんだろー。
でもそれくらいしかやることないもんなぁ。
電子機器使えないし。
先輩いるし。
3年の先輩は受験とか模試とかあるしなぁ。
俺は戦術でも考えますかね。

〜5時間後〜
15:32か、頃合だな。

1641**)よし、みんな聞いてくれ!

ALL)なーにーー?!!?

1641**)未成年ryみたいなノリだな……。まぁいいだろ、これからの動きについてだ。

途端に真剣になる。

1641**)これから戦いの最前線に伝令を送る。理由は、現状を知るためだ。戦っていたら、その様子を遠くから見るだけでいい。相手の点数を見てきて欲しいんだ。それによって、明日以降の戦術を考えようと思う。各自、補充試験の結果の紙を持ってきてくれ。
目をつけられた場合を含めて、3人1組で作る。よろしく頼むー。

ALL)はーい。

ぞろぞろ~……。

……なんか、こう見ると投票しに来た有権者みたいだな……。

それはさておき、点をメモっていく。こういう時にパソコンが使えないのは苦しい。というより、めんどくさい。

~15分後〜

1641**)少し時間かかったが、決めたぞー。1624、2629、3636が3組側通路、1602、2633、3611が6組側通路だ。ただ渡り廊下を見るだけでいい。絶対に離れるなよ。1人が見て、メモる。もう2人は見張りだ。見つかったら、最悪1人が受けてふたりは逃げろ。なるべく結果を持ち帰ってきてくれ。頼んだ。

6名)もちろんだ。

と、力強く頷いて、視聴覚室のドアを開けたその時だった。

English Teacher(以下EnT)1)待ちくたびれたよ。
EnT2)まったくだよ。全然出てこないんだもの。あ、トイレなら見逃すけど?
\バタンッ/
3611)総代表どうする!?!?

うわー、絶対ドアの向こうで( ゚д゚)ポカーンってしてるやつやん……。

1641**)しゃーない、こうなったら篭城戦だ!とりあえず、伝令の6人に6人加えて、12人で戦ってもらう。でも、ただ戦うだけじゃない。とりあえず、2vs2にして、どんなに広がっても6vs6にして、戦い方を報告してくれ。ほかの6人は、点数と戦い方をなるべく事細かにメモすること。あと、乗り込まれたら困るから、ドア閉めろよ。この重要な戦いに加わる人は、1637、1640、2601、2639、3608、3640だ。朝の気合を思い出して、行ってこい!


12人)っしゃああ!!!

まさか教師側から攻め込んでくるとは……。

どうなることやら……。

- 続 -

優位権争い(5)

全校戦争2日目。
今は、各組が集まる総代表会議に出席していた。

31)んで、何か動きがあったクラスは?うちは、終わり30分に校長室に攻撃を仕掛けに行ったところ、護衛の数学教師に渡り廊下で阻まれた。たった6人だったが、校長室にたどり着くことすらできなかった……。7名戦死したが、それ以外は無事だ。

22)うちも同じように、終わり15分で攻撃を仕掛けに行った。そしたら、同じように戦力が乏しいといわれていた英語教師が護衛に回っていた。6人しかいないはずなのに、ものすごく強くて……。うちんとこも8人失ったよ。

他6名)うちは動きはなかったよ。

16)で、どの程度の点数を持ってたんだ?
昨日護衛に回ったってことは、点数の消費を抑えるためにしばらくは表に出ないはずだ。そこを狙って叩きに行く。科目が減れば向こうは対処に困るはずだからな。もちろん、叩けるような減り具合でなければならないが。

31)戦死者から、6人が平均して600点台だったという情報はもらったが、どの程度削れているかは不明だ。

22)うちも、6人が平均して700点を持っていたという情報はもらったけど、削れているかはわかってないよ。それに、システムのメンテに入れないから、負荷を軽くしてシステムが問題なく稼働しやすいように、技が使えなくなっているらしい。

27)ほんとかよ…。じゃぁどうやって戦ったんだ?

31)ぬいぐるみ持って来いって言われなかったか?

他6名)言われた。

31)それだよ。それを魔法で動かして、戦わせる。武器はその辺の木の棒だが、戦力差が出ないように折れないような仕様になっているそうだ。

他6名)魔法万能だな。

22)そんな感じらしいよ。でもフィールドが張れない以上、練習はできないから、実践するしかなさそうだよ。しかも、向こうは人数が少ない分多く体験できるから、それも大きいね。

16)なるほど。で、昨日は動かなかったが、今日はどうする?

31)その辺は各組の戦略があるだろうから、今日はこれで終わりでいいか?

他7名)異議なし

31)じゃぁ、今日も頑張ろうぜ。

~キーンコーンカーンコーン~

視聴覚室に戻って程なくして、開戦のチャイムが鳴った。
手早く伝えなければ。

1641**)今日の代表会議での情報だ。昨日の護衛は英語と数学で、英語の教師は総員700点越え、数学も総員600点越えらしい。また、戦い方についてだが、技は使えず、ぬいぐるみを操作するらしい。以上だが、質問は?

3622*)英語教師って、戦力が乏しいんじゃなかったんだ…。失敗したな…。

1641**)今更落ち込んでも仕方ない、攻められたら攻められたで、なんとか粘ろう。代表を落とすまではいかなくとも、他のクラスのために、削れるだけ削ろう。

1619)そうだね。

1641**)よし、円陣組もう。団結して、この戦いを早く終わらせよう!

ぞろぞろ~・・・

1641**)いくぞ!って言ったら、おー!!でよろしく。おー!!っていうとき、机に頭ぶつけたりしてけがしないように注意な。

ALL)あーい。

1641**)いいかお前ら!
戦争に参加しちまった以上、相手が誰だろうが関係ねぇ!!
目の前の敵をなぎ倒し、大将の首を取る!!!
戦力差があろうが何だろうが、お前らの全力を出し切れ!!!!
われら6組は、この絆がある限り最強だ!!!!!
行くぞ!!!!!!

ALL)っっっしゃああああああああああ!!!!!!!!!!!

1641**)よっしゃ!みんな、気合が入ったとこ悪いんだが、今日も待機だ。

2635)問題ないぜ!勝つためだからな!!

1641**)さんきゅーな。

燃え上がってきたが、いったんここでおしまいだ。
次回、お楽しみに。

(続)(1688文字)

優位権争い(4)

初めて大規模な戦争になったので、校舎のつくりは説明しなければならないだろう。
まずはHR(ホームルーム)棟。ここは主に生徒の教室が集まっており、5階建て。
1~3階は生徒の教室があり、4階には生物室と物理室と地歴室、地歴の教員の控え室がある。
5階は音楽室と図書室、視聴覚室と合唱部顧問の部屋、英語の教員の控え室がある。
1階から3階までは管理棟とつながっており、2組と3組、6組と7組の間に通路がある。トイレはどちらの棟もその通路の突き当たりにある。
そして管理棟。ここは主に実習室が並ぶ。
職員室は2階の最東端、校長室は1階のど真ん中に位置し、残りは全て実習室と各教員の控え室がある。
書き忘れたが、大規模戦争のため、時間を9時から16時までとして戦争を行う。
また、生徒と教師の全面戦争のため、生徒教師両者ともに、戦争中の補充試験は認めない。
また、翌日の開戦場所は、前日終結したところからとなる。
そして、各代表の開戦時の場所はというと……………
31)1-1教室
22)1-8教室
33)生物室
24)物理室
25)3-8教室
16)視聴覚室
27)音楽室
18)2-1教室
みんな端っこ大好きだな。
んで、気になる校長先生は……………?
校長(以下Pr))校長室
普通だな~。随分普通だな~。

~キーンコーンカーンコーン~
そんなこんなで開戦時間の9時になった。

……………。

…………………………。

………………………………………。

何も動きがない。

まぁ、妥当だな。
待つだけで時間が過ぎるなんてこんなありがたいことはない。

~そんなこんなで5時間~

1633)ねぇやっぱりおかしくない!?なんでどこも動かないのさ!どっかの代表の場所くらい動いてもいいはずなのに!
2626*)確かにおかしいな。総代表、どうする?
1641**)いや、このまま待機だ。あと2時間は我慢しろ。
3611)なんでだよ、明らかにおかしいのは総代表もわかるだろ!?
1641**)確かにおかしいのは俺もわかっている。けど、俺らが陣取ったのは戦力が一番乏しい英語の教師陣の前だ。待ち伏せされててもおかしくはない。トイレだと話しても、帰りに殺られたら結局戦力の浪費だ。ここは16時まで待つのが賢い選択だろう。
2621)じゃあなんでこんなとこに陣取ったんだ!?
1641**)戦わなくて済むからだ。
ALL)……………は?
1641)先輩、説明どうぞ。
3622*)俺ら3年6組は、3年の中でも一番士気の低いクラスなんだ。ここを陣取ってもらったのも、戦わないためなんだ。俺らにとって一番大事なのは卒業だし、今更目をつけられたくないからさ。それとも、派手にやりたい?
ALL)いえ、結構です。
2639)じゃぁ、このままこの教室にいればいいんですね?
3622*)そうなるね。よろしく頼むよ。
ALL)はーい。

~キーンコーンカーンコーン~
もう16時か、早いもので。
1641**)よし、みんな帰ろう。明日もあるから、ちゃんと休んできてな。
ALL)はーい。

今日は何も起こらなかった。だが、嵐の前の静けさといった感じがあって怖い。何もなければいいんだが…。

  • 続 -

(1332文字)

優位権争い(3)

時は少し進んで6月22日の昼下がり。俺らのクラスは平和に授業を受けていたのだが……


「ふざけんじゃねえええええええええええ!!!!!!!!!」

と、防音工事をしたはずの校舎の上の階から大音量で聞こえてきた。
「!?」
当然俺らは驚いた。教員も驚いてた。でも一番驚きだったのは、校内放送が入ったことだった。

\ピンポンパンポーン/
\全校の先生に連絡いたします/
\先生は直ぐに職員室に集まってください/
\繰り返します/
\全校の先生に連絡いたします/
\先生は直ぐに職員室に集まってください/

何かあったのだろうか、先生方も大変だな、どうせメンテだろ、などと教室が騒がしくなっているところに、また放送が入った。

\ピンポンパンポーン/
\全校生徒と教師全員に告ぐ/

この声は確か3131…?
\1年、2年を含む我々全生徒は、教師に対し戦争を申し込む!!!!!/
…………………はい?
\なお、縦割りとなるために代表は3年の各クラスに向かえ!/
いや、戦力差が何倍あるという話じゃ………
\開戦は補充試験をした次の日の朝9時になる!/
いくらなんでも無理があると…………
\なお、この試験ではテストの点数上限がなくなるので注意せよ!!/
……………えっ
\以上、各員迅速に行動せよ!!!!/

( ゚д゚)ポカーン

41)とりあえず、行ってくるわぁ…
と、みんなして↑のような表情をしている中、教室を出た。

~3-6内部~
1641)失礼しまーす
3622)いらっしゃい。びっくりさせてごめんね
と、心優しそうな先輩が声をかけてくれる。
1641(以下16))先輩が代表なんですか?
3622(以下36))うん、そうだよ。得意科目は総合科目。フィールドを張るから、君の力を見せてくれない?
16)ええ、全然構いませんよ

1641 *雷 総合科目 808点

36)マジか、すげーじゃん!!今回の戦いの「6組」の総代表になってもらってもいい?戦術に自信ある?
矢継ぎ早に質問が飛んでくる。
16)え、2年の代表の方ではダメなんですか?
36)残念ながら、点が君の方が上だったんだ。俺も700点台常連。苦手なら戦術は2人で手伝うけど、どうする?
しばし思案してから尋ねる。
16)総代表の役割と今回の戦争の理由を聞いてから、答えを出そうと思います
36)そうか、わかった。
36)総代表の役割は、普段の代表の役割と変わらない。ただし、合成魔法を発動することはできない。
36)戦争の理由は、今まで積もり積もった不満かな。理不尽なペナルティとか、情状酌量のない通知表、理不尽な減点とか。
16)なるほど。もし俺が総代表を引き受けて、先輩方の負担が減って鬱憤が晴らせるならなりましょう
36)ありがとう、助かるよ!
16)相手の代表は誰なんですか?
36)校長らしいよw
16)それなら、お2人に各クラスの生徒に伝達していただきたいことがあります。
16)開戦してからの動きなんですが…

………というわけで、総代表を引き受けてしまった。
明日とあさっては補充試験だ。
引き受けてしまった以上、全力を出すしかない。
いざ、勝負!

  • 続 -

(1624文字)

優位権争い(2)

時は4月12日。
あるイベントが行われようとしていた。
それは……

「校内大戦争」

説明は入れないといけないだろう。
学校内で、個人単位でトーナメント方式で組み合わせを決めていき、最も勝ちあがった人が優勝、つまり校内最強となるのである。
うちの学校には969人もの生徒がいる。
よくやろうと考えたものだ。
成績には入らないが、扱いに慣れておくという意味ではなかなか面白い大会ではある。
俺ら1年の履修科目は、いわゆる「5教科8科目」±αである。
8科目とは→現代国語、古典、数学、英語、英語W、英語R、日本史、世界史、生物、化学、物理の中から8科目を選んで履修することである。
国数英は必修、文系は社会が2、理科が1、理系は理科が2、社会が1と決まっている。
文系は歴史2つが必修である。
いじめだ。
それに加えて保健体育も必修である。
なかなか辛いカリキュラムである。
……話をもどそう。
1日に3回試合は行われる。
試合もテストと同じで、集中力が必要だから。
それに、トーナメントごとに使われる科目は決まっており、代表であっても合成魔法は使うことができない。
平等でなくなってしまうから。
それと、総合科目(合計点)は決勝戦の科目になる。
トーナメント途中で総合科目だとどうしても消耗してしまっているからだ。
そして、人数が奇数である関係で、昨年のチャンピオンがまだ在学生の場合はシードで人数が奇数になったときに随時入ってもらうという特殊な立ち位置である。
卒業生だった場合準優勝、それもいなかったら3位、それもいなかったらクラス代表からくじで選ばれるという感じらしい。
くじがよかった。

説明は終わったが…
41)どうしたもんかな~……
運の尽きだろうか。
初戦からいきなり3年である。
勝てるとは思ってないんだが、やるしかない。
1位になっても賞品は1年間赤点がなくなるってだけだからそんなには必要ないんだが…
まぁ、やるだけやってみましょうかね。
試合当日は4月16日。
前日の15日は補充試験に1日費やすらしい。
疲れる日程だこと。

~当日~
試合開始は9時から。
緊張しないと言えば嘘になる。
でも、俺は全力を尽くすまでだ。

「「よろしくお願いします」」
相手と監督の先生に頭を下げておく。
礼儀だ。

3622 *雷 古典 77点
VS
1641 *雷 古典 89点

古典でよかった。
3622)バーストサンダー。
………!?
バーストサンダー=必殺技の一種。自分の点が1点になるが点を倍にして攻撃できる。つぎ込んだ点数の半分の点数の盾が展開されていると打ち消されてしまう。打ち消す場合は相性は関係ない。2年で取得可能。
3622)77-76=1
くそっ!!
1641)89-38=51
こっから…
1641)雷波!!
雷波=必殺技の一種。敵全体を攻撃できる。1人のときは威力が2倍になる。
1641)51-1=50
3622)1-(1×2)=0
危なかった。
1641)俺の勝ちだな。
こんな感じで危なっかしく勝ちあがって行き、1日目を終了した。

~2日目~
教室に入ると、空気が淀んでいる。
どうしたもんかと見てみると、クラスメイトが浮かない顔をしている。
あぁ、こいつら昨日負けたんだっけか。
41)う~す。こん中で勝ち残ってるやついるか~?
数人が手を上げる。
残り→9/41
……………………………………………………………………………………。
全校で勝ち残ってる人数→242人
うん、こんだけ残ってれば十分だ。
1641)その8人と俺はできるだけ勝ち残ろう。
そういって俺は試合に行った。
今日も初戦は3年。
しかも理系。
サイアクぅ(´・ω・`)

3708 水 数学 46点
VS
1641 *雷 数学 88点

この勝負もらった。
1641)雷波!!
41)88-12=76
08)46-(12×2×2)=0
なぜ2が2回かかってるのかというと、雷波の効果と相性である。
ここまで弱い3年は初めてだ。
まぁ問題が難しいから仕方ないが。
今日も面白みもなく試合は進み、俺は危なっかしく勝ちあがって2日目を終えた。
※因みに5試合目にチャンピオンは入ってきて勝利し、6試合目は抜けていた。
運営側も大変なのだろう。

~3日目~
俺は教室に入るなり言った。
41)俺の優勝に賭けるやついるか?
クラスメイトの目が点になる。
そらそうだろうな。
41)俺が優勝するのに賭けたやつで掛け金が最も高額なやつ1名に、赤点回避権を贈呈しようと思うんだが…
目が輝く。
わかりやすいやつらだ。
41)条件がある。
41)条件Ⅰ=わいろを使わないこと。
41)使ったやつにはあとあと困るようなことを施行する。
41)条件Ⅱ=他人を買収しないこと。
41)買収行為とみなすのは他人に対して話を持ちかけたそのときからだ。
41)そのくらいか。絶対守れよ。
すごい頷いてくる。
やりやすいなこのクラス。
41)さて、9人の中でまだ残ってるやついるか?
残り→4/41
全校で勝ち残っている人数→36人
41)すげぇなうちのクラス。
41)よし、残りの試合も頑張ろうぜ。

ここまで来ると相手も強い。
だが、負けてられない。

今まで使った科目を見ると…
古典、日本史、生物、数学、英語、英語Wの6つである。
残っているのは現代国語、世界史、英語R。
だがしかし、科目が足らない。
そうなると、また1日補充試験に費やし、教師がくじ引きで使用する科目を決める。
仕方ないことだが、疲れるし面倒だ。
それに、決勝まで勝ち残ってしまうとまた補充試験を受けなければならなくなる。
仕方ない。
めんどくさい。
でも。
絶対に勝つ。

3111 炎 英語R 59点
VS
1641 *雷 英語R 90点

相性上はプラスマイナス0。
3111)59-39=20
39点分の盾ができてしまった。
1641)雷波!!
1641)90-30=60
3111)フェニックス…!!
フェニックス=必殺技の一種。防御系の珍しい技。盾をなくす代わりに、ダメージを半減する。3年で取得可能。
DAMAGE)30×2÷2=30
3111)20-30=0
あぁびっくりした。
勝ててよかった。
俺は今後は安定して勝ち、ベスト8にいった。
安定した理由は、現代国語と世界史は得意科目だからだ。
※相変わらずチャンピオンは7試合目に入ってきて、8試合目までやっていきやがった。
ボコされた人、可哀想になぁ…。

~4日目~
補充試験で1日終わった。
でも、3科目だから半日で終わった。
以前よりは楽だ。

~5日目~
41)賭けはどうなってる?
入るや否や、クラスメイトに聞いた。
41)月曜に賭け金徴収するぞ~
言っておいて、更に聞いた。
41)昨日の4人、勝ち残ったやついるか?
残り→2/41
全校で勝ち残っている人数→9(でもチャンピオンは抜けてるから実質8)
41)おぉ、やるなぁ…
41)準決勝で会おうぜ。
41)決勝はVSチャンピオンだから。
これで意地でも負けられなくなった。

3科目は英語W、世界史、古典だった。
得意というか、好きなものばかりだ。

2222 風 英語W 70点
VS
1641 *雷 英語W 92点

ぞろ目かよ。
2222)バーストウインド。
バーストウインド=バーストサンダーの風版。効果などは同じ。
2222)70-69=1
1641)92-35=57
1641)雷波!!
1641)57-1=56
2222)1-(1×0.5×2)=0
ふぅ。
ほんとに疲れるなぁ。
こんな感じで俺は危なげなく5日目もクリア。
あとはチャンピオンをぶちのめすのみとなった。
※準決勝の話がないのはクラスメイトが準々決勝で惜しくも敗れたからである。
仇はとった。

~6日目・7日目~
全科目の補充試験を受けた。
掛け金を徴収した。(6日目)

~8日目~
頑張るしかない。
今更後には引けないし。

3131 *水 総合科目 878点
VS
1641 *雷 総合科目 801点

41)化け物かよ…!!
思わずつぶやいてしまった。
なんだ878って。
31)バーストアクア!
41)くっ…!!
41)雷波!!
BA-DAMAGE)878-678=200
TW-DAMAGE)501-339=162
31)200-(162×2×2)=0
勝ててよかった。
属性が味方した。
この学校初の、1年のチャンピオンらしい。
なれて嬉しかった。
これからもイベントがあれば更新していく。
なんの面白みもないが、見てくれると嬉しい。
では、また会う日まで。

(2) 了
(3684字)

優位権争い(1)

1601(♀)「ふっ!!」
1613(♂)「ダメだ…援護してくれ…っ」
1615(♂)「無理だ…っ! こっちも手一杯だ…っ」

ここは自分の教室。
今なにが行われているかというと、男子と女子に分かれてLHRなどでの発言優位権を手にしようと争っているのである。
その争う方法はというと、定期テストや長期休暇明けの課題テストの得点によって力量が変わる魔法を操るのだ。
因みに、入学時に自分が操る魔法の属性を自分で選んで決める。
属性は4つあり、炎、水、風、雷がある。
属性相関図がかければいいのだが生憎書けないのでわかりにくいが書いて説明しよう。
炎は風に強く、水に弱い。
風は雷に強く、炎に弱い。
雷は水に強く、風に弱い。
水は炎に強く、雷に弱い。
そして相手の力量はこのように表示される。
俺を例に挙げてみよう。
1641(♂) 雷 世界史 90点
こんな感じだ。
俺がこのクラスで一番名前が遅いので、戦闘時の例をあげるとすれば
1641(♂) 雷 国語 90点 VS 1642(♀) 水 世界史 1点
こんな感じになる。
因みにだが、科目は自分の教室にいる教師の科目になる。
そして、クラス代表という制度がある。
クラスで最も得点が高かった男女各1名かその人に指名された人物が代表となる。
代表が倒されるとその性別はいくら戦力が余ってようと敗退扱いにある。
代表は身分が偽れないようにこのように表示される。
さっきは説明のために隠しといたんだが俺が代表だ。
ちょうどいい例だな。
1641(♂) *雷 数学 47点
こんな感じだ。「*」が属性の前につく。
今の戦力差は…
♂ 11/19 VS ♀ 8/22
なるほど、なかなかいい勝負じゃないか。
さっきからの16xxは出席番号を表している。
1年6組って意味だな。
そして、代表には特別な権利がある。
「合成魔法」といって、新しく科目のフィールドを展開することができる。
異なる科目のフィールドが近距離で展開された場合、科目どうしが打ち消しあい、互いのフィールドがなくなってしまう。
代表が魔法を展開した場合、展開した代表の得意科目のフィールドになる。
ただし、発動するとランダムに科目から得点が10%マイナスされてしまうのであまり多くは使えないんだが。
でもまぁそれのおかげで代表は苦手な科目での戦闘を避けられるってわけだ。
今日の日付は4月8日。
入学式が終わって魔法の説明を受けた後、クラスで戦闘をどのクラスも行っているってわけだ。
テストもなにも受けていない状態なので、得点は入試の得点となり、これは試験使用ということなので勝っても負けてもあんまり関係はないんだが…
1624(♂)「いいから手伝いなさいっ」
はいはい、今行きますよっと。

1624(♂) 炎 英語 19点 & 1641(♂) *雷 英語 87点
VS
1601(♀) 水 英語 44点 & 1602(♀) *水 英語 59点

戦い方の説明を忘れていた。
基本は点数を消費して魔法を使う。
かわすことはできないが、点数を消費して魔法の盾を形成することはできる。
それで身を守るのだ。
そして、形成していて守り切れなかった場合は盾の点数マイナス(相手がつぎ込んできた点数のダメージ×相性ダメージ)、形成していなかった場合はつぎ込んできた点数×相性ダメージとなる。
相性ダメージとは、上で書いた属性相関文による。
弱いと喰らうダメージが倍になり、強いと喰らうダメージは半減する。
この戦闘を例にとろう。
(面倒くさいから16省略)01が44点のうち24点を盾につぎ込み、02が59点のうち39点を盾につぎ込んだとする。
俺は魔法に36点つぎ込んだとしよう。
1641「雷魔法、サンダーブラスト」
サンダーブラスト=相手数体を攻撃対象にできる。
すると、敵は2体だから俺が相手に与える魔法のダメージは18点ずつになる。
01の魔法の盾の点数は24、俺の魔法は18点だから
24-(18×2)=-12
となり、残っている20点から12点ひかれる。
一方02は、39点盾につぎ込んでいたので
39-(18×2)=3
となり、俺の魔法は02の魔法の盾を貫通出来ず、02の盾は残る。
こんな感じか。
これから先、ダメージ表記は上の計算式になる。
出席番号)ダメージ計算=残り点数
こうなるってことだ。
よく覚えておいてほしい。
このまま戦闘を続けてみる。
1624「炎矢、いけっ」
炎矢(えんや)=文字通り。炎の矢。
01)8-(8×0.5)=4
02)3-(8×0.5)=-1
02)20-1=19
1624「やっぱ押しきれないか…」
1624(♂) 炎 英語 3点 & 1641(♂) *雷 英語 51点
VS
1601(♀) 水 英語 4点 & 1602(♀) *水 英語 19点
01&02「Wウォーターストリーム!!」
解説を入れよう
Wがつくと2人の連携攻撃を表す。
味方が同属性のときでなければできない。
01&02)3+17=20
24)3-(10×2)=0
また解説。
こいつはもう3点しかなかったゆえに盾を発動することもできず散って行ったからマイナスではなく0である。
41)51-(10×0.5)=46
41「サンダーブラスト。俺の勝ち。」
01)1-(1×2)=0
02)2-(1×2)=0
って感じで今後進んでいく。
こんなんで進んでいくとか不安しかないが、見守ってくれると嬉しい。
じゃ、また会う日まで。

(1) 了

表題未決定(3)

日々ブログで書いていたもの(3つ目)

時間は少し戻る。
15時40分ころ。
「嫌な予感がするなぁ…」
誰にも悟られないように、彼女は呟いた。

          ***

登場人物
萌…前の話で出た「俺」の友達。

          ***

15時40分。
終業チャイムが鳴り、HR委員の掛け声が聞こえたのでそれに合わせて立ち上がろうとした刹那。
萌の全身を寒気が駆け抜けた。
すごく、嫌な予感がする。
しかも、たいていこのような予感は当たるから嫌だ。
テストとかの勘は当たらないくせに。
「…まぁいいか。」
萌は気にしないことにした。

16時過ぎ。
萌には特に何事も起こらず、無事に家に着いた。
「考えすぎ…かなぁ…?」
萌は家に入ろうとし、ふとあることを思い出す。
「あ、そうだ…。
鍵家ん中に忘れたんだった…。」
鍵を忘れた自分に軽く舌打ちし、裏口に回る。

そのちょっとあと。
家の中に入れた萌に再び寒気が襲った。
「熱でもあんのかな…」
心配になった萌は体温を測ることにした。
36度2分。
「うん、平熱☆」
安心した刹那、寒気が襲う。
「………。
やっぱ寝よう。そうしよう☆」
そう呟き、萌は2階の自分の部屋で眠りに堕ちた。

どれほど寝たろうか。
目を覚ました萌は時計を見る。
「大体18時10分か…
まぁまぁよく寝た☆」
言いながら、萌は体を起こす。
1階に下りて行くと、ニュースがついていた。
国道140号でひき逃げがあったとそのニュースは伝えている。
「酷い人もいるもんだねぇ…」
萌はその場にたまたまいた母に言った。
「名前よく聞いてなよ?」
母に言われて不思議に思い、問う。
「なんで?
知り合いでもあるまいし    」
言いかけて、ニュースをよく聞く。
『轢かれたのは星野一矢君≪仮名≫(15)で、頭部を強く打って即死…』
……は?
今、なんと…?
あまりの衝撃に、言葉を失う。
星野…一矢?
ヤツとはうごメモで親しい友人のようなものだった。
その、奴が…?
「お前、今年年賀状貰ってただろ?」
その言葉も耳に入らなかった。
認めたくなかった。
ヤツが、いなくなるなんて。
…そっか。
あの寒気は、ヤツが死ぬってことを予期した寒気だったんだ。
萌は後悔した。
萌は茫然ともした。
人生で何度目かの喪失感を経験する。
ボーっとして、思考が鈍化する。
そして萌は、気絶した。

表題未決定(2)

16時37分。正門前。
この時、自分の未来は平穏だと思っていた。
というか、考えてすらいなかった。
あんなことになるなんて…

主人公:自分。

教室。
授業が終わって帰りのSHRも終わり、帰ろうとして担任に呼びとめられる。
「委員会の仕事を伝え忘れていた。16時に1階講義室に行くように。」
と言われて時計を見る。
16時1分。
過ぎてんじゃねえか。

走って講義室に行く。
中では同じ委員会の人たちがそれぞれのことをやっていた。
仕事は楽で、16時15分に終わった。
「こりゃ(16時)20分は無理だな。」
そう思って、教室で暇をつぶすことにした。
よく考えれば教室に鞄置きっぱなしだった。

相変わらず。
向こうから引っ張ってきました。

16時17分。教室。
教室ではクラスメイトと他クラスの奴らが思い思いのことをしていた。
黒板では明日の化学の教え合い、俺の近くの机では将棋を指していた。
「…。どうしたもんかな…」
俺の机は黒板で教え合っている奴らの荷物の餌食になっていた。

16時36分。校内の駐輪場。
結局自分の荷物をとりだそうとして奴らの荷物を落としてしまい、大幅にタイムロスした。
次の電車は16時56分。
しかし俺は左の半月板を手術しているため、あまりスピードは出せない。
「20分あればいけるか…。」
なんて考えていた。
でも。

16時43分。国道140号。
高校のPTAが建てたと思われる看板。
この看板も毎日見続けてもうすぐ1年になる。
内容は「危ないから横断歩道まで迂回しなさい」
内容は理解しているし、急いでいたから一瞥もくれず140号を突っ切ろうとしたまさにその時。
トラックの接近に気付かなかった。
かなりの速度で突っ込んできて、抵抗する術もなく吹っ飛ばされる。
自転車はそのタイヤで紙のような厚さまでプレスされてしまった。
俺はというと、アスファルトに醜い頭の中身をぶちまけていた。
轢いたトラックはというと、そのまま走り去ってしまった。
乗り捨てるのかは分からない。
どうなるか、楽しみだ。
 -END-